東京藝術大学 音楽文芸 特別講座
音楽と言葉の関係って?
■講師・河野 美砂子
■ 5-409 講義室
■日本語を母国語とする私たちが、西洋の言語と深い関係のある
「西洋音楽」の演奏や創作をするということ。そのことを、
あらためて考えたいと思います。
私自身、若いころはピアノの練習に追われ、そんなことを考えている暇があったら練習々々、などと思ってもいましたが、そのことを避けていては遅かれ早かれ行き詰まることになるかもしれません。自分自身の根っこをあやふやにしたまま、長く演奏(創作)活動を続けることはできないからです。
学問的な切り口、たとえば「バロック音楽と修辞学」や「フォーレと象徴派の詩」など個々の研究はそれぞれたいへ興味深いものですが、それとは別に、もう少しざっくりと、あるいは鳥瞰的な視点も持てれば、と考えています。1300年の伝統詩型・短歌(五七五七七)の現代口語の韻律にも触れることになるでしょう
■ 2017年 6月30日(金) 午後6時~7時30分
■お問い合わせは、音楽文芸研究室まで 050-5525-2367(内線:5810)